俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)
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平日の昼過ぎ..
道行く人はさすがに少ない。
優斗はある一件の
店のドアを開けた
「お、優斗いらっしゃーい!じゃないんだよ、また学校抜けて来たのか!?」
煙草の臭いが充満した
うす暗い雰囲気の店内
カウンター席の前に立つ男は
グラスを拭きながら
笑顔で俺に話しかけて来た。
『後一時間で終りだし…だるくなった』
カウンターに座る優斗は
ポケットから煙草を出し
制服のまま堂々と火をつけようとする。
「こら!制服で喫煙するな! 」
『…これなら良いだろ』
指摘を受けた俺はブレザーを
脱ぎ意味深そうに微笑む。
「優斗お前なぁ…」
苦笑いを浮かべて話す
この男は2個年上の俺の先輩にあたる人
暇あれば先輩の…
琢磨サンの店によく顔を出していた。