俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)

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『見るなって前みたいに止めてくれる訳ないよな…』



昔の事を思い出しながら
俺はゆっくり手帳を開く



これは… 日記？



手帳には予定ではなく
その日の感想みたいなものが書いてあって



『日記帳だから見られるのあんなに嫌がってたのか…』



" この手帳本当に読んでいいの？ "



頭の中で誰かが
俺に問いかける



" 読んで辛くなるなら読まない方がいい "



確かに



" じゃあ読むの辞めようよ "



俺は一瞬読む事をためらったが



いい加減


現実から逃げられない。
現実から逃げたくない。



その気持ちから１ページ、２ページと
ゆっくりページをめくっていった。