シンデレラの王子は。

アタシ達はアタシ達で盛り上がっていると、ローテーションみたいにELUCAの選手が椅子を1つとばして隣に来て、アドを交換しては、チア達の方へ戻っていく。
「あーいう男には気を付けなさいよ。」
とバスケ集団を指差すナオコさん。
「特にアレは厄介だからっ」
今さっきアドレスを交換した人だ
「今の内にアドレス消しちゃいなさい!」
「なんで、ナオコさん解るの?」
「おネエの直感よっ!!」
なるほど。直感、見くびったらアカンで!!
了解しました。すぐに消さしていただきます。ポチッ。
《削除しました》
「バカねぇ、本当に消したの?純粋過ぎよー」
「えぇぇぇぇぇぇ!!消しちゃったよー、ナオコさんが言うから」
高らかに爆笑するナオコさん。
「また聞いてくればいいじゃない」
「アタシが行けると思う?」
「全く思わないわ」
本当にこの会話なんなの?まじで面白い。
「神谷妹は、いじめがいがあるわね♪」
やめてよ、ナオコさん!!そのニヤニヤがやたら怖いんです。てか、フレンドリーすぎる。
「ほら、神谷妹もいけ好かないチア共と話してきなさいっ」
「なんか、アタシ、完全なるアウェー状態になるもん」
「いいじゃない、そんなの気にしなーい♪」

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