シンデレラの王子は。
胸の鼓動がドキドキして、先生に聞こえそうだよ。これ以上ドキドキさせないでよ。
「脱がせて下さいは?」
「…脱が…せ…て…下…さい。」
「りょーかいっ☆」
こうやっていつもアタシは、先生に支配される。初体験もファーストキスも先生にあげた。でも、先生は何もくれないし、アタシのモノにもなってくれない。それにアタシには好きと言わせても、先生が好きと言ってくれたことは1回もない。先生にとってアタシは…ただの性欲処理の道具でしかないこと、分かってるのに、いつまでも溺れるしかないの。アタシは先生のこと好きだから。それに、アタシが高校生になると同時に先生は東京に行ってしまう。だから、会うことが出来るのもあと少ししかないの。
帰りは先生に途中まで送ってもらった。家に着いたのは11:11だった。アタシは部屋に入ってからそのままベッドにダイブした。
結城先生とこういう関係になって、最初の頃はどういう顔して家に帰ればいいのか。普段過ごしてる生活の仕方ってどんなだったのか。分からなくなってたけど、もうそんなこと考えてない。今日は先生、気持ちよかったかな。とか考えてる。