モテキ
「春先ずは入って息継ぎから」

頷き顔をつける

「ん、出来てる、次ビート板」

渡されたのは浮く板だが

「それ使ってここまで来い」

また頷き前に行こうとするが

「は、はる、大丈夫か」

頷いたが、無理だ

「ん、春ゆっくりやるぞ」

また頷いた
話す余裕は余り無い

しかし、今日でクリアしたい

「が、がんばる、
プールのタダ券はあんま来ない、
と、思うから」

一般庶民な私
父は社長、母は社長令嬢だったが
私や、弟は慎ましやかに暮らす

むしろ私は貧乏性だと思うが

「みじゅにまけりゃない」
かみかみだが必死なのだ

「安心しろ、良く来るからな」

頭を撫でてくるのは問題ないが、

「は、はなすな〜」

超絶怖い
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