モテキ
「マナー苦手だから」

必死に逃げようとする私に

「個室だ、問題無い」

…に、逃げれない

「飯だけだ」

仏頂面の雄大まで納得したなら

「えっと、ごちそうさまです?」

諦めるしかないが、

「遼さま、いらっしゃいませ」

偉い人が来たが混乱するが

「こちらです」

案内されてしまった

「どうぞ、」

遼くんが椅子を引いてくれた

「あ、ありがとう」

「いや、」

特進科の王
女に媚びないなど色々あるが
所詮は噂だったようだが

「う、嘘だろ」

「………」

雄大はびっくりし、
華月はあんぐりしていた

「どうしたの?」

二人の反応が気になるが

「気にするな、何にする?」

唯我独尊な遼くんに

「えっと…」

メニューを見て硬直した

「紅茶1800、珈琲2000円」

金額にも驚いたが

「妥当な値段だが?」

硬直してしまう

「好きな物選べよ」

少しでも安いものをとの考えが、

結局雄大と同じパスタセットに
二人はいつもと同じような仕種で
それぞれ選んだ
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