海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】



暫く、海斗はそのまま何も言わずにただ、抱き締めてくれた。 



「姫乃様―…」



ハルルの悲しさに満ちた声と海の奥へと進んで行く音がした。



「待って、ハルル。私も行きます。」


「でも……、姫乃様は…」

「言ったでしょう?私は国を助ける、と。」



お母様が造り上げて来た国。


そのまま見捨てて私だけ幸せになるわけには行かない。



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