海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】
「海斗―……あの、」
私は海斗と向き合って、一緒には居れない事を告げようと口を開いた。
しかし、海斗に遮られてしまう。
「解ってる。言わなくても、美海のやりたい事をすれば良い。」
「……ごめんなさ、い。」
少し切ない表情をする海斗に思わず謝罪してしまう。
「大丈夫。俺は待つ事は慣れてるから。」
「ふふっ……」
こんな時に不謹慎かなあと思ったけどもつい、笑ってしまった。
だって、今思えば海斗を待たせてばかりだもの。