海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】
「海斗さん……は…、私の事が嫌い…何ですか…?」
そう、震えた声で言う。
嫌い?
嫌いなわけない。
むしろ、好きすぎて辛いくらいだ。
でも、こんなこと言ったら俺はきっと美海がもう、離せなくなってしまう。
「あぁ…嫌いだな」
その言葉を聞いた美海は、顔を悲しく歪ませる。
何で、そんな顔するんだよ。
何で、何で、何で。
美海は、俺のことなんとも思ってない癖に、そんな顔するんじゃねえよ。