海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】
「何で…解んねえんだよ…、無理矢理、解らせてやろうか?…俺が、お前の事…嫌いだってこと、顔も見たくねえって事…?」
「…良いですよ。海斗さんなら良い…です。」
「後悔するんじゃねえぞ…」
そう言うと、海斗さんは泣きそうな顔をしながら私の服に手をかける。
怖い?
そう、今聞かれたら、怖いに決まっている。
でも…もう、逃げられない、逃げたくない。
ちゃんと、向き合って気持ちを伝えるんだ。
「…っ、怖がれよ。」
「…、怖くなんか…ない…です。」
そう言った割に、私の目から雫が零れる。