海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】



ポタッ…。


私の頬に雫が落ちる。


その、雫は、私の者では無い他の人の者…海斗さんの者。



「怖くないなら、何で…泣いてるんだよ…」



と、脱力した様に手を掛けていた私の服から手を離す。



「海斗さんも…何で泣いてるんですか…?」



そう、私が言うと、八ッと今気づいたのか自分の頬に手を当てる。


その姿に私はフフッと、涙を溢しながらも笑みを浮かべる。


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