海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】
「あっ、お迎え来たみたい。」
ドアの方を見ながら、亜季が優しい表情を浮かべながら言う。
「うぅっ、海斗…。」
寝ていた筈なのに、何故か泣いている美海がドアの前で立っていた。
「どうした?」
「何で居なくなっちゃうんですかっ…!」
「あははっ!…海斗、部屋に戻ってあげなよ。」
亜季が珍しく声を上げながら笑った。
俺も釣られて笑う。
「ははっ、だな。お姫様を早く慰めねえと。」
俺は、泣いている美海を自分の胸に抱き寄せる。
「お休み。」
「おやすみー。」
快い気分で、俺は部屋へと戻った。