いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩
「失礼しますッ‼‼‼‼‼」
教室入り口付近から無駄にでかい声が聞こえた。
クラスがざわめいている。
「なぁ…そうた…」
「んだよ…」
でも俺は顔を上げずに伏せていた。
教室の一番後ろの角の席。
日当たりのいいこの席は
俺のお気に入り。
角だけあって、入口からは一番遠い。
「なんか、あの人…」
「んだよ…ッ」
嫌々顔をあげた。
-------!
「いた!なんちゃら相太君‼」
その先輩は、
ぶつかった日先輩の隣で心配そうにみていたあの人だった。
指をさしながらこっちに近づいてくる。
俺の前まで来た。
「ちょっと話あるんだけど‼」