いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩
「…ッなんなんだよ」
壁に寄りかかったまま静かに体を落とした。
膝に肘をのせ爪が手のひらにささるほどに握った。
「わかんねぇ…」
偶然とか必然とかもうしらない
何にもわかんない
けど…
「何やってんの、さぼり魔」
「楓夏……ッ?」
扉に寄りかかる体制で楓夏がこっちを睨みつけていた。
「バーカ」
「何でいるんだよ…」
「倉科が…相太がいなかったからおかしいと思って」
「・・・・ごめんな」
何も言わないまま楓夏が
スタスタと短い髪を上下に揺らしながら歩いてくる。