いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩

「良かった。ずっと七海顔暗かったから。
　
　心配だったんだよね」

顔だけがカッコいいわけじゃなくて性格までカッコいい彼は学年でも評判がよくこの事があっても誰も敵にするものは出てこなかった。



あたしは、どうしても彼が…自分の物になってほしいと思った。


「倉科君…っ。私ね虐待されてるの…」

彼に嘘をついた。どっかに彼がいって欲しくなかった。

同情だっていいって。そう思ってた。


「七海、俺が…俺がまもるよ」

どうしてもこの言葉が欲しかった為の嘘だった。





----それから１年後。

わたしたちは中学２年生になった。
彼とはクラス替えでも同じクラスになった。


でもある日をさかえにそうちゃんは変わってきた。

何があったかはわからない。

けど、あのころ向けていた同情の目も

好きだと言ってくれていた言葉も消えて行った。