いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩

「ムリなんだよ…」

『あの人にはもっといい人がいるから』


思っても無いことを打った。返信はすぐに返ってきた。

『そっか』

何も打てなくなってパタンと携帯を閉じた。


「相太ってば!早く下りてきなさい!


 電話よ、電話!」

仕方なくベットから立ち上がった。

急いで階段を下りる。


「ほら、電話!女の子からよ~」

姉貴から受話器を受け取った。

「はい、もしもし…」

《もしもし…》

何でこの声が電話から聞こえてくるのかわからなかった。

「…んで…?」

《夜にごめんね…相太君。花沢理恵です》

わかるよ。わかるに決まってんじゃん。

《電話番号は近藤ちゃんから聞いた》

楓夏…。あいつ…。
< 98 / 187 >

この作品をシェア

pagetop