恋愛談義!
「そういや、お前あんまり顔色よくないな。具合悪いのか?」
「それほどじゃないけど。大丈夫よ。薬も飲んだし」
「無理すんなよ。今日は早く帰って寝ろよ」
「――ええ」
「でも……何か買ってこようか? 欲しいものとかない?」
「ないわ。ポカリスウェットも買ってあるし、大丈夫」
うるさいなぁ……
と思ったけど、目を閉じて聞く井上礼央の声は真に迫っていて。
お人よしの彼のことだから、きっと本気で心配しているんだろうと思うと、背中がムズムズして――
だからバカみたいに、私も「大丈夫よ」なんて繰り返しちゃったりしてるわけで――
「これ、掛けとけ」