恋愛談義!

相手によりけりだけれど、結婚を視野に入れた付き合いをすると決めた以上、彼にはもったいぶっておいたほうがよさそうだと判断したから。


お金と時間、手間暇をかけた女を

男は簡単には捨てられない。


お気軽な女は、えてして最後までお気軽な女としてしか扱われないものだ。




健全なデートをし、タクシーで送ってもらって、礼儀正しく別れる。


数回目には、捨てられた子犬みたいな目をされたので、少し可愛そうになってキスを許した。


恐ろしくがっつかれたけれど、キスは、まぁ、想像通り。

数はこなしている。下手じゃない。


スラックス越しに感じる、興奮した彼のアレの質量も、悪くない。



「ちかこ……」



何度も重ねる唇から、切なそうなため息が漏れる。



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