恋愛談義!

――――……




「ちかこ。結婚してほしい」



私の予想通り、鈴川さんはブルーヘブンホテルのフレンチレストランで食事をしたあと、私に『ヴァンクリーフ&アーペル』の婚約指輪を差し出した。


私は感激に打ち震え、いちごだいふくちゃんのことを思い、涙をこぼし、彼がとったスイートルームへと向かった。




彼とのセックスは

キスから洋服を脱がす手順から

何もかもがマニュアル通りで

右、左、右、左、と掛け声をかけたくなるような

ほんの少しばかり退屈なセックスだった。




仕方なく、目を閉じて過去の良かったセックスを思い出したりしていたのだけれど。






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