恋愛談義!
「ヨリが戻ったっていうか――実は、その、そういうことになって……」
「――」
そういうことってなんだ。
私を親に紹介までしておいて、元カノとヨリが戻った?
嘘でしょ?
元カノにそこまで未練があったなんて、正直まったく気づかなかったから、衝撃度も高かった。
「――そう」
鈴川さんがこのことを切り出すまで相当時間がたったせいか、すっかりぬるくなったコーヒーを一口だけすすり、私は立ち上がる。
「さようなら。彼女とお幸せに」
「ちかこっ!?」
焦った彼に、バッグを持ち立ち去ろうとする手首をつかまれた。