恋愛談義!

出ていく前に相手に出て行かれて。

一瞬行き場を失う私。



仕方なく、もう一度椅子に座りなおすと――


「――すげえ、落ち着いてるのな」



背後から響く嫌な声。



「――」



うそでしょう……?



おそるおそる、振り返る。



「い……井上、君」

「オッス」



なんと私と背中合わせ状態で、同期の、井上礼央がカルボナーラを食べていた。




< 24 / 281 >

この作品をシェア

pagetop