恋愛談義!
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ムカつくムカつくムカつく!!!!
「青木さん、お久しぶりですね~。一週間、よろしくお願いいたします」
「あっ、高野バイヤー、お久しぶりです。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!」
足元の段ボールをつま先で踏みにじるのをピタリとやめ
とびっきりの笑顔を作り、ブースから店頭通路に出て、頭を下げる私。
ここは近畿地方にある、とある電鉄系百貨店。
今日から一週間、催事場で開催される『イタリア展』で、生ハムやワイン、チーズなどの販売をすることになった。
高野さんは食品部の女性バイヤー。
年のころは30前後。
有能でありつつ、ふんわりほのぼのとした雰囲気を持つ感じのいい女性で
去年初めて催事で入ってから個人的にも親しくさせてもらっている。