恋愛談義!
まぁ、とにかく。
もう、そんな男とは付き合う暇はないのだ。
そして、くそ生意気な同期やら、使えない上司やらの中で、唯一私のお眼鏡にかなったのが鈴川さん。
ハンサムで、背も高くて、洗練されていて
あっちのほうは確かめてみないとわからないけれど、まぁ、多分変な趣味もなさそう。
そしてなによりも重要なのは『ボナペティート』の専務の甥っ子であること。
結婚するならこの男だ。
いったん狙いを定めた私は、ウサギを追い詰める鷹の目をしていると、親友に指摘されるとおり、ジワジワとその包囲網を縮め
鈴川さんも『優秀であるのに可愛くもある後輩』である私に段々と傾き
「――最近、彼女とうまくいってないんだ……」
なんて相談してきたりして。