恋愛談義!

「喧嘩上等」

「なにそれ」

「相互理解のための、喧嘩だよ」

「意味わかりません」

「『仲良く喧嘩しな』ってこと」



井上礼央はクスッと笑って、紙袋の中からチーズの固まりを私に投げてよこす。


思わずそれを両手で受け取ってしまった。



「とりあえず外に飯食いに行こうぜ」

「なんで二人で行かなきゃなんないのよ?」

「一人じゃあれこれ種類食べられないじゃん」

「――」

「じゃ、10分後に下で」




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