恋愛談義!

そしてパタン、と閉じられるドア。


なんてことだ。


私としたことが、すっかりあいつのペースに巻き込まれている。



「――」



思わずぎゅっと唇をかみしめていた。



こんなんじゃ、ダメだ。


たとえ私のお芝居が通じない井上礼央でも、あいつもまた、男。

彼を理解し、今後の糧にするくらいの気持ちでいないと。



いいわよ。


そっちがその気なら私だって、行かせてもらうわよ。



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