恋愛談義!
そして私の肩をしっかりと両手でつかんで
熱っぽくささやいた。
「前から青木のこと可愛いって思ってたけど、最近は彼女のことよりも青木のことばかり考えてる」
「鈴川さん……」
「青木、滅茶苦茶モテるのに、この一年、誰とも付き合ってない、よな?」
「――それは……今は仕事になれるのが精いっぱいで、そんなつもりになれなくて……」
「じゃあ、仕事に慣れたら、誰かと付き合うこともあるわけだろ?」
「かも……しれませんけど」
「そんなの、いやなんだ。おまえが誰かと付き合うなんて。想像しただけで、苦しくなる」
自分は彼女がいるくせに
ずいぶん都合がいいものだと思ったけれど、これも計算通りだから、しおらしく首を振った。