恋愛談義!

ごしごし拭いても涙は止まらない。



「青木サン」

「なっ……なによっ……」

「こっち」



井上礼央が、なきじゃくる私が目立たぬよう、背中を押して一本横の路地に入る。



くそっ、ムカつく!!!!




鈴川さんとの破局の時といい

謎の涙といい



どうしていつもこいつなの?


井上礼央に見せた二度目の失態に、はらわたが煮えくり返る思いがした。




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