恋愛談義!
つーか、どさくさに紛れてどこさわってんだ!
誰が触っていいって言ったよ、このボケナスが!!!!
内心叫びながら、彼の腕をふりはらい、胸を押し返した。
「鈴川さんのバカッ! 酔った勢いでこんなことするなんてっ……! 男として最低ですっ……!」
「あっ……」
私の公私ともに初めての抵抗に、鈴川さんは雷に打たれたように、ハッとした表情を見せる。
ここで彼を拒むのは
付き合う前に主導権を握らせないためだ。
表では男を立てる私だけれど
その実、いつだって私が主人でなければいけない。
そう、いつだって。
私が恋の手綱を握る。