…TRIANGLE…
お菓子を食べながら、お母さんがいれてくれたアイスティを飲んで四人で学校の話や洋服の話をした。
ナツくんから借りた人気バンドの音楽をかけながら、四人で一冊の雑誌をめくる。
亜里沙ちゃんが用意したファッション雑誌は、普段私が買うファッション雑誌の倍の値段がする。
「これ、絶対かわいーし!」と亜里沙ちゃんが声をあげると、必死に頷き。
「有り得ないよね。モデルが着てるからましだけど、うちら着たらイモだよ、イモ」とけなせば、自分は可愛いと思っていても「ほんとだ。有り得ない」と首をふったりしてみる。
「ねえ、そういえばさ……」
亜里沙ちゃんが和葉ちゃんに目配せすると、二人は意気投合したように頷きあった。
「今日は穂香にはなしがあってきたんだけど」
「え……? なに? 何でも言って」
亜里沙ちゃんが勝ち誇ったような顔をすると、和葉ちゃんはたえきれないのか肩を揺すってクスクスと笑いだす。
その笑い方が、なんか嫌だ。