…TRIANGLE…
ショックだ。笑わないでよ……私を利用しただけじゃん。美咲とは友達だと思ってたのに……
やっぱり私はナツくんのこと、最初からちゃんと美咲に言えばよかったんだ。
私も好きかもしれないって、ただ一言いえば、こんな辛い想いしなかったんだ。
何度も何度も後悔してる。
「……美咲」
「やだ、泣かないでよ。仲直りしたいだけなの……でも私たち、来週から学校で目つけられるよ、亜里沙絶対おもしろくないもん。
それでも、穂香はほんとの友達だよ」
ほんとの友達なんかじゃない。
言わなきゃいけないのに、今更言えなくて、美咲の笑顔を台無しにしてるのは私自身だった。
「仲直りなんてできないよ。だって……私と美咲は最初から友達じゃなかったんだから」