…TRIANGLE…

 そのまま、声を詰まらせて泣き出した美咲ちゃんの肩を叩く。


「ありがとう、教えてくれて……あとは俺たちでなんとかするから教室戻って」


 目を押さえたまま、うん、と頷いた美咲ちゃんに亜理沙も後を追おうとしたから、その肩を掴む。


「亜理沙は、まだいて」


「でも、美咲が心配だし……」


「大丈夫だからいろよ」


「隼斗、亜理沙より穂香が先だろ!」



 ナツは多分何もわかってない。原因が何かなんて、俺もわからないけど、でも、このまま行かせたらせっかく俺たちに話てくれた美咲ちゃんが可哀想だ。


 亜理沙は、なに? と不機嫌そうに首を傾げた。



「何もバレてないと思ってんの? 俺たちのこと勝手な情報つけて噂流してるの全部亜理沙だろ? バレバレなんだよ。誰も信じてないだろうけどな」



 ナツが、どういうこと? と遅い反応みせた。




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