…TRIANGLE…
通話終了ボタンを押してため息をついた。このため息なんだろう? ぼんやりと携帯を見つめた。
私は、ずっとこうやって隼斗かナツくんを頼って生きてきた。
幼稚園も小学校も中学校も、ずっとだ。
これからも、こうして二人に頼って生きてていいのかな?
二人は学校でも人気者のヒーローだ。
いつまでも私のヒーローでいてくれるわけじゃない。
強くならないと、こんなに狡い性格は直さなきゃ…………誰も本当の私とは向き合ってくれなくなる。