メイド in Trouble!!!
―――――


「…うまい」

葉流さんが淡々と感想を漏らす。

「メイコちゃんって、ホント可愛いよね」

関係ない感想を漏らす亜紀さん。

「みそ汁、味薄い。ここで働くなら、俺の好みくらい把握しとけ。ぺちゃ子」

…れおさまは、黙れ。

「………」

「………」

「………」

「………」

始終無言の、あたしと悠宇くん。

だってさ、援交現場見ちゃったんだもん。ボコられそうになったんだもん。てか、未だにこっち睨んでるんだもん。

マジ怖いんですけど。

「家政婦さん」

不意に悠宇くんが口を開く。

「は、はい、なんでしょう?」

びくびくするあたし。

「……おかわり」

おかわり?

おかわり。あ、ご飯のおかわりですね?かしこまりやしたー。

そんなことを心の中でそっとつぶやきながら、ご飯をよそう。緊張しすぎて脳内が変なテンションになってるんですけど。

黙ってお茶碗を渡すと。

「………」

無言の圧力ですか。
ほんと、勘弁してください。
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