猫とボク。
こうやって見てると。
父さんとタマは、通訳なくてもそれなりに通じあってる。
母さんとタマは、母さんがタマの気持ちを察してるから、実のところ通訳はいらない。
タテハとタマは。
いわゆる喧嘩友達っぽいから、通訳は……うん、いらない……よね?
なあんだ、タマ、ちゃんと皆と会話出来てるじゃない!
ボクらの問いかけに、ちゃんと答えてくれてたんだよね、前から。
気が付かなかったのは、ボクらのほうだね。
「あはっ……」
「うにゃ?(アゲハ、どした?)」
「何でもないよ」
ボクがそう返事したら、タテハの声が飛んできた。
今日のタテハは爬虫類柄の服だ。どうやらあのヘビ野郎の趣味らしい……うげぇ。
「いいな、アゲハ」
「何が?」
「タマと微妙なニュアンスの会話できて」
「なんだ、それ」
「アゲハにだけだよ、タマが呼び掛けたり話しかけるの」
タテハがタマを担ぎ上げ、じーっと睨み付ける。
負けじとタマもタテハを睨み付け、まさに戦闘体勢。
「ちょっとタマ。アゲハとあたしは一卵性双生児なのに、この扱いの差はなんなのよ?」
父さんとタマは、通訳なくてもそれなりに通じあってる。
母さんとタマは、母さんがタマの気持ちを察してるから、実のところ通訳はいらない。
タテハとタマは。
いわゆる喧嘩友達っぽいから、通訳は……うん、いらない……よね?
なあんだ、タマ、ちゃんと皆と会話出来てるじゃない!
ボクらの問いかけに、ちゃんと答えてくれてたんだよね、前から。
気が付かなかったのは、ボクらのほうだね。
「あはっ……」
「うにゃ?(アゲハ、どした?)」
「何でもないよ」
ボクがそう返事したら、タテハの声が飛んできた。
今日のタテハは爬虫類柄の服だ。どうやらあのヘビ野郎の趣味らしい……うげぇ。
「いいな、アゲハ」
「何が?」
「タマと微妙なニュアンスの会話できて」
「なんだ、それ」
「アゲハにだけだよ、タマが呼び掛けたり話しかけるの」
タテハがタマを担ぎ上げ、じーっと睨み付ける。
負けじとタマもタテハを睨み付け、まさに戦闘体勢。
「ちょっとタマ。アゲハとあたしは一卵性双生児なのに、この扱いの差はなんなのよ?」