猫とボク。
弱いもの苛め、という単語は、タマを打ちのめしたらしかった。
ぎぎぎ、と音がしそうなぎこちなさで、ボクの膝に前足を乗せてきた。
「あああアゲハ」
「ん?」
「オレ、苛めっ子なのか!? 違うよな?」
慌てるタマって珍しい……けど、それはそれでなんだか、笑える。
「体の大きいオス猫が小さなメス猫に向かって威嚇してるんだもん……ねぇ」
「小さい女の子……?」
ジジがボクとタマを見ておろおろしてるのがかわいそうで。
「ジジ、おいで……」
ひょい、と抱き上げた。
「わ、やっぱり軽くて柔らかいねぇ」
なぁ~ん、と小さく鳴いたジジが、ボクの胸に頭を預けた。
その途端。
「こっ、こっ、こらぁっ!」
「ん?」
「アゲハはオレのだし、ジジもオレのだぁ」
ボクとジジ。
思わずタマを見つめてしまいました……。
ぎぎぎ、と音がしそうなぎこちなさで、ボクの膝に前足を乗せてきた。
「あああアゲハ」
「ん?」
「オレ、苛めっ子なのか!? 違うよな?」
慌てるタマって珍しい……けど、それはそれでなんだか、笑える。
「体の大きいオス猫が小さなメス猫に向かって威嚇してるんだもん……ねぇ」
「小さい女の子……?」
ジジがボクとタマを見ておろおろしてるのがかわいそうで。
「ジジ、おいで……」
ひょい、と抱き上げた。
「わ、やっぱり軽くて柔らかいねぇ」
なぁ~ん、と小さく鳴いたジジが、ボクの胸に頭を預けた。
その途端。
「こっ、こっ、こらぁっ!」
「ん?」
「アゲハはオレのだし、ジジもオレのだぁ」
ボクとジジ。
思わずタマを見つめてしまいました……。