猫とボク。
猫とお花見
それから数日後。
どこかぎこちないタマを見かねた母さんが。
「タマちゃん、お花見に行きましょう」
と言い出した。
近所の公園の桜がちょうど満開だと、近所のオバさんが話してたんだって。
「母さん、どうやってタマを土手まで運ぶんだい?」
父さんが何処でとってきたのか猫じゃらしでタマをからかいながら言う。
「タマ、車もゲージも嫌いだろ」
そうだった。
車に乗せたらパニックに陥って硬直してたし。
ゲージは病院に連れて行かれると思って逃げ出すし。
夢中で猫じゃらしで遊ぶタマを見ていたタテハが、ポンと手を打った。
「こないだネットで見たんだけどさ、洗濯ネットに入れてゲージとかチャリの前籠に入れるといいって」
「洗濯ネット?」
「うん。あれの大き目のがいいって~」
母さんが洗濯機のところへ走り。
「タマちゃん、ごめんねっ!」
ばさりと、ネットを被せて無事捕獲。
そのままゲージに放り込む。
「ぶにゃー(なにすんだよーぉ……)」
「タマ、お花見の会場に着くまで、我慢ね」
「んなうー(うう……)」
どこかぎこちないタマを見かねた母さんが。
「タマちゃん、お花見に行きましょう」
と言い出した。
近所の公園の桜がちょうど満開だと、近所のオバさんが話してたんだって。
「母さん、どうやってタマを土手まで運ぶんだい?」
父さんが何処でとってきたのか猫じゃらしでタマをからかいながら言う。
「タマ、車もゲージも嫌いだろ」
そうだった。
車に乗せたらパニックに陥って硬直してたし。
ゲージは病院に連れて行かれると思って逃げ出すし。
夢中で猫じゃらしで遊ぶタマを見ていたタテハが、ポンと手を打った。
「こないだネットで見たんだけどさ、洗濯ネットに入れてゲージとかチャリの前籠に入れるといいって」
「洗濯ネット?」
「うん。あれの大き目のがいいって~」
母さんが洗濯機のところへ走り。
「タマちゃん、ごめんねっ!」
ばさりと、ネットを被せて無事捕獲。
そのままゲージに放り込む。
「ぶにゃー(なにすんだよーぉ……)」
「タマ、お花見の会場に着くまで、我慢ね」
「んなうー(うう……)」