猫とボク。
―終章―猫たちとボクたち。
 お花見以来、案の定というか、当然というか……ジジは正式にウチの子になりました。

 おとなしい子ではあるんだけど、タマ以上に身の軽い子なもんだから……。
「ジジちゃん、その棚の上は危ないわーっ」
 という母さんの悲鳴や、「ジジちゃん、買ってきたばかりのお魚、どこに持って行ったのー!?」
 とか、
「手すりは危ないから降りなさーいっ!」
 とかが、響き渡ってます……。
 
 ついでにジジは、父さんが大好きで、父さんが仕事から帰って来ると必ず玄関までお迎えに行く。
 食事の時は脇にぴったりくっついてるし。
 それがまた幸せそうというか何と言うか……。

 そんな時、父さんはタマの嫉妬の視線をビシバシと感じるんだってさ!
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