猫とボク。
2限目が休講だということをすっかり忘れて、大学のキャンパスへ飛び込んだボクは。
一日挙動不審だったんだって。
昼には学食でBランチをひっくりかえし。
カフェではコーヒーを友人の膝にぶちまいた。
放課後はロッカーにしまってあるプリントで手のひらを切って流血。
駅の改札では定期を出すべきところで学生証を出して、友人たちや駅員さんに笑われた。
しょうがないじゃいか!
目が覚めたら猫語が理解できて、ウチのネコが実は猫世界の王家の血筋だとか言われたんだよ?
しかも、タテハの彼氏が20も年上の爬虫類マニアのおじさんで。
タマと出くわすたびに、格闘してるなんて驚かない方がどうかしてる。
それに。
「アゲハ、お食事のことなんだけど」
玄関でスニーカーをはくボクの傍にやってきて、可愛らしく尻尾を振りながらタマが言ったのは。
「オレ、キャットフードが嫌いで、ホタテの貝柱を軽くボイルしたものが大好物のうちの一つなんだよね。あとね、するめや干物も大好きなんだよ。だからね、美味いもの、どっさり頼んだよ!」
ちっとも可愛くないせりふだった。
一日挙動不審だったんだって。
昼には学食でBランチをひっくりかえし。
カフェではコーヒーを友人の膝にぶちまいた。
放課後はロッカーにしまってあるプリントで手のひらを切って流血。
駅の改札では定期を出すべきところで学生証を出して、友人たちや駅員さんに笑われた。
しょうがないじゃいか!
目が覚めたら猫語が理解できて、ウチのネコが実は猫世界の王家の血筋だとか言われたんだよ?
しかも、タテハの彼氏が20も年上の爬虫類マニアのおじさんで。
タマと出くわすたびに、格闘してるなんて驚かない方がどうかしてる。
それに。
「アゲハ、お食事のことなんだけど」
玄関でスニーカーをはくボクの傍にやってきて、可愛らしく尻尾を振りながらタマが言ったのは。
「オレ、キャットフードが嫌いで、ホタテの貝柱を軽くボイルしたものが大好物のうちの一つなんだよね。あとね、するめや干物も大好きなんだよ。だからね、美味いもの、どっさり頼んだよ!」
ちっとも可愛くないせりふだった。