トキドキ甘いキミに(短編)
小悪魔で甘いキミ
「クス、可愛い、大輝」
今何が起きてるか俺の思考がついていけない。
「大輝、あたしってなんか放課後になると甘くなるのかも」
淡々と述べる優衣。
「だから覚悟しといてね?」
ニッコリと笑う優衣。
全くの別人だ。
今まで俺が見てきた優衣と違う。
たとえるなら、そう
――――――――――小悪魔だ。
「は、あたし何言ってんの?!」
だけど、すぐに元の優衣に戻った。
「……優衣」
「は、はい」
俺は意地悪したかったのかもしれない。
もしかしたら、もっと優衣を知りたかったのかもしれない。
だからこういったんだ。
「楽しみにしてるよ」