あしたの。
いいなあ。俺とは、正反対。
俺にはないものを持ってるよ、
……武瀬さんてば
頑張って、記録が残って。
「クラスと名前をお願いします」
…え?
俺に話しかけてる、よな
だって俺見てるし…
「2-A 熊井 涼(くまい りょう)で…」
俺、めっちゃドキドキしてる…!
…武瀬さん、俺のこと知らないんだ。
なんか残念……
「って、部活!?」
いきなり武瀬さんは大声をだして立ち上がる。
え、部活だって気付いてなかったの?
あの武瀬さんが?
「ぶ、ぶ、部活行ってきます!!」
本当に、気づいてなかったんだ…。
もう行っちゃうのかな?
「ちょっと、」
「はいはい?」
「なんかあったらすぐ来なさいね?」
「はーい!」
やっぱりなんかあったのかな?
あ、行っちゃった…。
武瀬さんって元気一杯で、
悩み事なさそうな気がするし
「あ、今、海月って悩み事なさそう。なんて思ったでしょ?」
え゛……?
「顔に思いっきりでてる。」
フフフと笑う先生。
「あの、そんなに顔に出てましたか…?」
「熊井くん?だっけ。あんまり人をさ」
その後の先生の言葉は
俺の心にグッサリと刺さった