彼女達は…?



「わーーーー!
遅れる!やばい!!」



あたし新山真海、只今全力疾走中です。



ピピッ


そんなときにタイミング悪く鳴る無線機。


まぁ、どうせメンバーの説教だろうけど…



「何!今忙しいんだけど!?」


“まぁ…遅刻しそうでダッシュしてたらそりゃ忙しいわな”


「分かってるなら何で鳴らした!!」


“いや今更急いだってもう遅刻なんだけど”


「……」



クールに突っ込みを入れてくれるこいつは、宮本風。


あたしの仲間。ちなみに自分のこと俺って言っちゃう。

男言葉だし。


まぁそれがこの子だから何も言わないけど。



「風ちゃん、じゃあもう急がなくていい?」


“ダメに決まってんだろ”




あたしはいつも風のことを風ちゃんと呼ぶ。


あたし以外がそう呼んだら怒るけどね。



風ちゃんにキレたら風って呼ぶけど。




「だってさ、疲れた」


“遅刻するからだろ”


「あたしのせいじゃない!」


“ばーか”



はぁ!?


一瞬風ちゃんが言ったかと思ったけど、絶対に違う。


この無線機はあたし達7人が皆持ってるもの。



ということはこの会話は皆が聞いているということで…




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