G
――――――――――――
「さらっと言ったぞアイツ」聖
「普通思っても言わないだろ…」信夜
「アイツ真顔だ」建檎
「泣かれたらウザいのに」龍心
「アイツの言うことも分かるけどな」風
「いやお前らもさ…
あの人一応依頼人!」凌空
(以降このような会話が行われることがありますが、全てこの順番です)
――――――――――――
いやー、あなたの顔決してストーカーされるような顔とは思えないのよ、とは心の中で思っておいた。
…当たり前か。
「思い込みじゃありません!
誰かがついてくるような足音がしたり…」
そりゃたまたま方向が一緒だっただけだろうよ。
「あたしが走ると走って…」
そりゃ響いてるだけだ。
「視線は感じるし…」
顔が珍しかったんだろうよ。
「もう怖くて怖くて…」
もう顔が呆れた顔になっているのだろう。
“真海、顔。
気持ちは分かるけど、顔”
無線機から風ちゃんが注意する声が聞こえる。
てか…この人泣き出したけど!?
やめてよ!
“あーあ。お前のせいでそれ泣いちゃったぞー?”
ほらまた馬鹿龍心が…
“依頼人にそれって言うなよ…”