「じゃあ何で信夜にしなかったんだよ?」



愚問だね。聖くん。


君の隣見てごらんよ。



信夜を女の護衛なんかにつけたら殺すぞ

とでも言いたげな顔をした子が立ってるじゃないか。



「……回れ右」


「はぁ?」


「いいから回れ右」


「なん…そういうことか」



聖が回れ右をした先には……


恐ろしい顔をした風ちゃんが立っているのである。


2人は付き合ってるのである。



「ねっ?適任建しかいなくない?
あたしまだ死にたくないから」


「…そうだな」



ピピッ

「んあ?建?どうかした?」


「んあ?ってなんだよ」


「いいだろ別に。
建、なんかあった?」



うん龍心に突っ込まれると無性に腹立つ。


聖はいつものことだけどこいつは腹立つ。



“聞いてくれ!俺の話を聞いてくれ!”


「聞いとるやんけ」


“何で関西弁?なぜに関西弁?”


「いいから要件なんだよ」


“何にもねぇ”




はぁ?


コイツふざけちゃってんの?


こっち仕事中ですけど?


いやお前もだし今何もやってなかったけどふざける時か?






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