G
「真海、例のやつ片付いた」
「おっマジで?
じゃ連絡しといてー」
そう言った瞬間皆“はっ?”みたいな顔で見てきた。
「……やりゃいいんでしょ。
ちゃんとやりますよー!」
「とうとう仕事放棄したのかと思った」
「するか!んなことしたら殺されるわ」
「…それは大げさだろ」
「聖電話ー!」
聖に電話を取りに行かせ、机の引き出しから束になった紙を取り出す。
「風ちゃん、その人№何?」
「95」
「95ね、95…」
そして№95のページを探す。
「あった」
見つけてそこに載ってる番号に電話をかける。
ここからは、仕事の顔。
「もしもし。
私Gの新山ですが」
『もしもし。
リーダーさんですよね?』
「はい。例の件の結果報告を致したいのですが…
明日あたり、事務所のほうにお越し頂けないでしょうか」
『大丈夫です』
「では明日1時に事務所で」
そう言い電話を切る。
「明日泣かれるかな」
「……それはうぜぇな」
「………真海、それは言っちゃいけないと思うぞ」
「お前ホントストレートだよな」
「こえー」
「小さいくせに」
「………龍心、ホント懲りねぇな」