G
龍心を思いっきり睨んでから、ココアに口をつける。
「あっつ!!」
「……」
「ばー…」
「黙れっつの!」
実はあたし猫舌なんです。
なのにまだあっつあつなココア飲んだからもう最悪!
「凌空!ちゃんと言ってよ!」
「…ごめん」
俺が悪いのかよみたいな顔をしてます。
…あたしが悪いですよ。
そんな目で見ないで下さいよ。
「…うん、今日はもう仕事ないよ!
解散解散!!」
「おつかれー」
バラバラに解散していく面々。
「真海、送ってく」
「ありがと、凌空」
凌空と一緒に長い道を歩く。
「明日めんどいなー。
あたし堅苦しいの嫌いなんだよ…」
「うん知ってる。知ってるけど、
それ言っちゃダメ。
特にお前リーダーだからね?」
「だーかーらー、凌空の前でしか言ってないんでしょー?」
「それ、頼ってくれてるって思っていいの?」
そう聞かれ、笑顔を返す。
凌空は……あたしの大切な人。