君は僕を好きになる。
平岡さんが僕を選ぶはずがない。
本当に何にもないんだ。
話したことも目を合わせたことも。
ただ同じクラスっていうだけで…。
それに他にもっといるだろ?
田中くんとか、女の友達とか。
「あんな美人からお願いされてるんだぞ?いいじゃないか、やってくれよ」
「…いや、でも…」
「何なら報酬も弾むぞ!ジュースにケーキなんてどうだ!」
もう報酬が少ないとかの問題じゃなくてさ、僕が言いたいのは平岡さんと日直をするのが、気まずいんだってことなんだけど。
どうしよう。
一週間もなんて長いし、相手も相手だし。僕の時間も減るし。
そりゃ美人で僕にとっても憧れの存在の人といれるなんて夢みたいだけど、実際、現実を目の前にすると恐れ多い。