としサバ
 「ご免。今、宮崎さんから、少し話を聞いたわ。済まないけど、話を最初から順序立って話して欲しいの。まず、事の発端から聞かせてくれるかしら」

 「ええ、わかりました。この事が起こったのは、吉岡君がお姉さんのパンツをはき間違えて、それを男子生徒4人に見つかったからなのです」


 雫が遠藤先生に答えた。


 「男子生徒4人とは誰?そして、吉岡君はなぜ、パンツをはき間違えたのが見つかったの」

 雫が男子生徒4人の名前を挙げると、遠藤先生はそれをメモに書き留めた。


 「吉岡君は体育の授業が始まる前に着替えていて、お姉さんのパンツをはいているのを男子生徒に見つかり、冷やかされたのです」

 「その時は、宮崎さんたちは、そこにはいなかったの」

 「男子生徒が姉パンツ、姉パンツと言って騒いでいたので、宮崎さんたちは何があったのか、見に来たのです」

 「宮崎さん以外には誰がいたの。そして、宮崎さんたちは見に来てから、どうしたの」

 「宮崎さん以外には、山下さんと渡辺さんです。宮崎さんたちは男子生徒と共に、吉岡君を姉パンツ、姉パンツと言って、冷やかし始めました」

 「と言うことは、吉岡君を冷やかしたのは、全部で7人なの」
 
 「そうです」






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