としサバ
22話 ちょんぼ
 保は清掃当番に当たっていたので、この時間まで清掃を行っていた。

 雫は保を見つけると、急いで保の所に行った。


 「吉岡君、遠藤先生が呼んでいるよ」
 「ありがとう」


 そう言うと、保は一目散で駆けて行った。

 職員室に着いた。

 頭を下げると、保は安藤先生の所まで一気に走って行った。


 「あっ、吉岡君、来てくれたのね」


 保は直立の姿勢で、息が切れたのか、ハアハアと言っていた。


 「先生、何か・・・用ですか」

 「少し聞きたいことがあるのだけど、いいかしら」
 「はい」

 「吉岡君はいつもお姉さんのパンツをはいているの」

 「と、と、とんでもありません。あの日は遅刻しそうになったので、特別です。慌てて、間違えてはいただけです」


 保は遠藤先生に姉のパンツをはいた事を言われたので、慌てて、少し早口で言った。





< 136 / 285 >

この作品をシェア

pagetop