としサバ
 「吉岡君の辛かった気持ち、先生良く分かるわよ。後は、先生に任しなさい。悪いようにはしないから。ありがとう。もう、帰っていいわよ」


 「僕、今野さんには、涙が出るほど感謝をしています。最後に、それだけ言いたかったのです。では、失礼します」


 保は頭を下げると、急ぎ足で職員室から出て行った。


 遠藤先生は、自分のクラスであってはならない事が起こっている、と思った。そして、ショックを隠せなかった。


 遠藤先生は、この事柄は、一刻でも早く、職員会議に掛けなければならない事柄だ、と考えていた。




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