としサバ
 「どうするん」

 みちるが葵の顔を覗きながら尋ねた。


 「遠藤先生は、これ以上やったら、退学処分にすると言うてたから、暫くは大人しくしとこ。親まで呼ぶって言うてたし。どないしよ」


 葵は困り果てた顔をしている。


 「困ったな。うちら、どないなるんやろ」
 「停学かな」

 リンが、みちるの顔を見ながらベソをかいている。


 「やってしもた事はしゃないわ。大人しく、どうなるか、様子を見るしかないやろ」


 葵はがっくりと肩を落としていた。

 みちるとリンも全く元気が無かった。


 3人は雁首を揃えて、ただうな垂れていた。





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